サーマクールアイとは?適応部位と施術前に確認したいポイント

サーマクールアイは、目元専用の小さなチップを使い、薄い目元の皮膚の真皮層まで高周波(RF)の熱を届けて、コラーゲンを引き締めつつ新しく作り直すよう働きかける施術です。角膜を守るアイシールドを装着したうえで行うため、上まぶたや目の下といった目のすぐそばまで施術できるところが、ほかの目元施術との大きな違いといえます。一方で、笑ったときに出る表情じわや、目の下のふくらみ(眼窩脂肪)のように原因の異なるお悩みには向いていません。ですから、施術の前にご自身の目元がどのタイプなのかを、皮膚科専門医の診断で確かめておくことが大切です。
サーマクールアイとはどんな施術?
サーマクールアイは、高周波機器サーマクールFLXに0.25cm²の目元専用チップを取り付け、目元の真皮層に熱を届けてコラーゲンの収縮と再生を促す施術です。機器も原理も顔のサーマクールと同じで、違うのはチップの大きさと、エネルギーが届く範囲が目元向けになっている点だけです。
高周波とは、皮膚の内部で摩擦熱を生み出す電気エネルギーのことです。真皮層は表皮のすぐ下にあり、コラーゲンや弾性線維が集まっている層で、ここが一定の温度まで温まると、既存のコラーゲンがその場で収縮します。さらにその後、数か月かけて肌が新しいコラーゲンを作り出していきます。施術直後に目元が軽く引っ張られるように感じるのは前者の働きで、数か月後に目の下の肌に厚みやハリが出てくるのは後者によるものです。
目元に顔用のチップをそのまま使うことはありません。まぶたの皮膚は顔の中でもっとも薄く、起伏も大きいため、面積の広い顔用チップではしっかり密着させにくく、やけどのリスクも高くなってしまいます。目元専用チップは面積を小さく設計してあるので、専門医が細かな起伏に沿って一マスずつ密着させながら施術を進められます。
どこまで施術できる? — 適応部位

上まぶた、目の下、目尻まで、目のすぐそばの部位すべてが対象になります。二重のライン付近や、まつ毛に近い部分も含まれます。
これを可能にしているのが、角膜を守るアイシールドです。施術前にレンズ状の保護シールドを目に入れて眼球を覆い、目を閉じた状態でまぶたの上から直接施術します。超音波を使う目元施術は眼球の上にエネルギーを集められないため、額や眉、目尻の外側など目から離れた部位までが限界ですが、サーマクールアイなら目のすぐそばまで対応できます。
アジア人の上まぶたに、この小型チップの高周波を用いた研究も報告されています。2025年にLasers in Medical Scienceに掲載された研究では、14名の上まぶたと目の外側に1回施術したところ、6か月の時点で86%がまぶたのハリが半分以上改善したと回答し、眉の高さも最大1.45mm上がっており、副作用の報告はありませんでした。
どんな目元のお悩みに効果が期待できる?
主な対象は、無表情のときにも見える目元の小じわと、まぶたが薄くなって少したるみ始めた初期から中期のハリ低下です。笑ったときだけ現れる表情じわは、主な対象ではありません。
しわは原因によって2つに分けて考えます。1つは表情筋が動いたときにだけ寄るしわ、もう1つは表情を作らなくても残っているしわです。前者は筋肉の動きによるものなので、ボトックスで深く刻まれるのを予防できます。後者は真皮のコラーゲンが減って生じるものなので、高周波タイトニングが受け持つ領域です。カウンセリングで私が最初に確認するのも、まさにこの区別です。
効果は、即時的な収縮のあと1〜3か月かけてゆっくり現れ、3〜6か月頃にもっともはっきりします。施術後1か月ほどはあまり変化を感じないこともあるので、焦らず経過を見守ることが大切です。小じわが出始めたばかりの30代後半であれば、今あるしわを減らす効果よりも、これから深くなるのを遅らせる予防効果のほうが大きいでしょう。現れる時期や程度には個人差があります。
サーマクールアイで解決できないのはどんな場合?
まぶたのたるみが強く、皮膚が折り重なるほど余っている状態、目の下の脂肪がぷっくり出ている状態、くぼんだ部分を満たしたいという目的には、サーマクールアイは向いていません。こうした状態は、何度繰り返しても期待どおりの変化を得るのは難しいです。
理由はシンプルです。高周波タイトニングは真皮を引き締める施術であって、余った皮膚を切除したり、脂肪を取り除いたり、ボリュームを補ったりするものではないからです。余った皮膚が多い場合は上まぶたのたるみ取り(上眼瞼形成)などの手術相談、目の下の脂肪の突出には脂肪へのアプローチ、くぼみにはボリュームを補うアプローチが、それぞれ別に必要になります。クマにしても、色素、血管の透け、影など原因がいくつもあるため、高周波ひとつで説明しきれるものではありません。
だからこそ施術前には、専門医がご自身の目元のタイプを診断するプロセスが欠かせません。ハリの低下が主な原因ならサーマクールアイを検討できますが、それも皮膚の厚さやたるみの程度によって判断が変わります。

225ショットと450ショット、何を基準に選ぶ?
ショット数はエネルギーの強さではなく、エネルギーを届ける範囲と重ねる回数の違いです。どの部位まで施術するか、そして老化がどの程度進んでいるかが選択の基準になります。
225ショットのチップは、まぶたや目尻など一か所に集中させる構成です。450ショットのチップなら、まぶたから目の下、額の下側まで目元全体を広くカバーしつつ、必要な部位に重ねて照射する余裕があります。まぶた一か所だけのお悩みなら225ショットで十分なこともありますし、まぶたと目の下が一緒にたるんでいたり、老化がさらに進んでいたりする場合は450ショットのほうが合うこともあります。多くの方には450ショットをおすすめしています。
私が重視しているのは、数字よりも診断です。状態に対してショット数が足りないと、照射しきれない部位が残ってしまいます。年齢やたるみの程度を診てから決めるのが適切です。
施術前に確認すること・施術の流れ
カウンセリングでは、眼科手術や目の病気の経験があるか、普段コンタクトレンズを使っているか、目元の皮膚に炎症やアレルギーがあるか、目元にボトックスやヒアルロン酸注射(フィラー)を最近受けたかを、あらかじめお知らせください。こうした情報をもとに、専門医が保護シールドを装着できるかどうかと、エネルギー設定を決めます。
流れは次のとおりです。施術の30分ほど前に麻酔クリームを塗り、施術の直前に目へ保護シールドを入れます。そのあと目を閉じた状態で、専門医がチップを目元の起伏に合わせて一マスずつ密着させ、エネルギーを届けていきます。施術時間は目元だけなら10〜20分程度です。チップは正規品の使い捨て目元専用チップを、お一人につき1つ使用します。
この施術の結果を左右するのは、チップの密着と押し当てる圧力です。チップが小さいぶん、圧力が強すぎても弱すぎても機器がエネルギーを正しく届けられません。しわの形も人それぞれ違うため、どこに集中して照射するかも毎回変わります。そのため当院では、1対1のオーダーメイドカウンセリングでしわの位置とまぶたの厚さを先に確認し、ショットの配分を決めてから施術に入ります。

副作用と施術後の注意点
施術直後の赤み、軽い腫れ、ほてりはよくある反応で、多くの場合長くは続きません。保護シールドの影響で一時的に目が充血したり、かすんで見えたりすることもありますが、これも時間とともに落ち着きます。
まれに起こりうる副作用として、水ぶくれとやけどがあります。まぶたの皮膚が薄いため、エネルギーが過剰になると生じる可能性があります。BASE皮膚科では、サーマクールFLXのリアルタイム皮膚感知と冷却機能を活用し、まぶたの厚さに合わせてエネルギーレベルを低めから始めて調整する方法で、このリスクを抑えています。それでも異常な反応が出た場合は、施術を受けた医療機関にすぐ連絡し、診察を受けてください。
施術後のケアは難しくありません。施術後数日はサウナや岩盤浴のような強い熱、目をこするといった目元への摩擦、刺激の強い化粧品を避け、保湿と紫外線対策はいつもより念入りにしてください。目をよくこする癖は施術とは関係なく目元の小じわを早めますので、この機会に減らしておくことをおすすめします。
目元ウルセラとは何が違う?
いちばん大きな違いは、エネルギーの種類と届く深さです。サーマクールアイは高周波で真皮層に「面」として広く熱を届けるのに対し、目元ウルセラは超音波をより深い筋膜層に「点」として集めて熱を発生させます。
この違いが適応部位を分けます。サーマクールアイは保護シールドを入れ、まぶたや目の下など目に近い皮膚を直接扱います。目元ウルセラは額や眉など目から離れた部位を引き上げることで、目元をリフトアップします。目元の小じわについては、完全に消すというより、薄くしたり深くなるのを遅らせたりする程度の変化を見込むのが現実的だという点も共通しています。
したがって選ぶ基準は、どちらの施術が優れているかではなく、たるみの原因がどこにあるかです。まぶたの皮膚そのもののハリが落ちてたるんでいるならサーマクールアイを、額が下がって眉とまぶたが一緒に押し下げられているなら目元ウルセラを、先に検討します。両方の原因が混ざっている場合は、専門医が順番を決めて併用することもあります。正確な判断は、専門医のカウンセリングを受けてからになります。

よくある質問
サーマクールアイの効果はいつから現れ、どのくらい持続しますか?
施術直後はコラーゲンの収縮で軽い引き締まりを感じ、本格的な変化は1〜3か月かけて現れ、3〜6か月頃にもっともはっきりします。持続期間はおおむね1年前後とされており、その後は状態に応じて再施術をご相談ください。皮膚の厚さや生活習慣によって個人差があります。
サーマクールアイの痛みはどの程度ですか?
麻酔クリームを塗ってから行い、チクッとした熱感が繰り返される程度です。チップが小さくエネルギーも浅い層に入るため、顔のサーマクールより負担は少なめですが、痛みの感じ方には個人差があります。施術中につらいときはすぐにお伝えいただければ、エネルギーレベルを調整します。
レーシックや白内障などの目の手術を受けていてもサーマクールアイはできますか?
手術の種類や時期、現在の目の状態によって異なりますので、カウンセリングで必ず先にお知らせください。保護シールドを角膜の上にのせる必要があるため、術後の経過やドライアイの程度を確認し、必要に応じて眼科の所見をいただいたうえで可否を決めます。専門医が確認するまでは、できる・できないを断定しません。
サーマクールアイはどのくらいの間隔で受けるのがよいですか?
通常は1年に1回程度を目安にしています。効果が残っている間に繰り返しても、その分が上乗せされるわけではありません。経過を見て、ハリが再び落ちてきたと感じたときにご相談いただくのが適切です。間隔は老化のスピードや施術後のケアによって変わります。
施術当日のコンタクトレンズやアイメイクは可能ですか?
コンタクトレンズは外してお越しください。施術後、充血が落ち着いてから再び装用できます。アイメイクは施術前に落としていただき、施術後は目元の赤みが引いたのを確認してから軽めに再開できます。当日はメガネをご用意いただくと安心です。
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ご自身の目元がどのタイプか確認したい方は、釜山・海雲台センタムシティのBASE皮膚科のお問い合わせをご利用ください。
本情報は医学的な診断に代わるものではありません。施術の効果や副作用には個人差があり、正確な診断は、皮膚科専門医によるカウンセリングを受けたうえで行います。
参考資料
- Tightening of the eyelids with monopolar radiofrequency in Asians
- The Landscape of Radiofrequency Technology for Skin Rejuvenation
本コンテンツは医学的情報の提供を目的とし、診断・治療に代わるものではありません。効果や反応には個人差があります。
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